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・社労士合格したもののどうするといいのだろうか?
・社労士合格したけど実務経験ないから自信がない…
社労士試験に合格された方、おめでとうございます!
でも合格してこれから社労士としてどう活動していこうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
合格した当時は私もそうでした。
実務経験がない方はこれから事務指定講習を受けてから社労士に登録できるようになります。
その間に何をするかで今後の社労士としての進むべき道も見えてくるかもしれません。
そんな方に事務指定講習を受けている間にできるおすすめの勉強を2つご紹介します。
社労士合格後におすすめする勉強2選
私が社労士合格後に合格後にオススメする勉強は、次の2つです。
給与計算実務能力検定
社労士の重要な仕事の1つである「給与計算」
給与計算は、基本給や各種手当、残業手当の計算から、社会保険料や所得税、住民税などの税額などを正確に算出して、期限厳守で給与の支給総額、控除後の手取り額を正確に計算する業務です。
1円でも間違ったり1日でも遅れたりすると、クライアントである会社の信頼を損ねるだけでなく、会社と従業員の関係にも大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
そのため、給与計算は非常に神経を使う業務です。
社労士になって給与計算を仕事としたい方に、ぜひ受験を考えていただきたい勉強が、「給与計算実務能力検定」になります。
社労士試験とは異なり、給与計算や労働保険といった実務が出題されるため、これから社労士として活躍したい方は実務能力を問われるこの勉強に取り組む価値があります。
私も実務で給与計算をしていますが、この検定で学んだ基礎が役に立ちました。
実際の給与計算業務はソフトが計算してくれるものの、自分で計算できるようになっておくのはとても有効!
いざという時に役立ちます。
今でも実務で疑問に思うことがあると、テキストを見返しています。
給与計算実務能力検定とは?
給与計算実務能力検定は、「内閣府認可の一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人実務能力開発支援協会」で実施している試験です。
給与計算業務には、
・労働基準法や最低賃金法といった労働法令
・所得税や住民税などの税法
・社会保険、社会保障制度
などの専門知識が求められ、また最新の法改正にも対応する必要があります。
そのため、給与計算実務能力検定では、実際の業務で役立つ基礎知識と実務スキルをバランスよく身に付けることができ、給与計算に自信をもって臨めるようになります。
試験の内容
給与計算実務能力検定は、難易度に応じて1級、2級、3級に分かれています。
社労士試験に合格した方であれば、2級以上からで十分です。
2級は、労働基準法に基づく労働時間や残業代の取扱い、社会保険料の算出、所得税や住民税の計算を行い、給与明細を作成できようになります。
1級は、年末調整の処理、賞与や退職金の計算など、給与計算に関する全ての業務に精通するようになります。
給与計算をする上で、年末調整のやり方は絶対に知っておいた方がいいです!
合格率と難易度
合格率は平均して2級が75~80%、1級が30~35%程度となっています。
一見、1級の合格率が低いように感じられますが、社労士に合格された方があれば、ある程度勉強すれば十分合格が可能です。
試験日
1級:年1回(11月実施)
2級:年2回(11月、3月実施)
試験の申込み期間は、試験日の約1か月前までとなっています。
1級は年に1回しかありません。
社労士合格発表後、すぐに申し込むといいでしょう。
私の場合、社労士試験合格後にこの試験を知ったときには、既に1級の申し込期限が過ぎていましたので、まずは3月に2級を受験しました。
その次の11月に1級を受験しました。
2級でも給与計算の基本的な知識が学べるので、受験してみる価値は十分にありますよ。
年金アドバイザー
「年金」も社労士の重要な業務です。
社会の変化ととともに複雑化する年金。
社労士には「公的年金に関する唯一の国家資格者」として、「障害年金の申請代行」や「年金相談員」などの業務があります。
しかしながら実際に個人の相談になると、公的年金に限らず、企業年金や個人年金の知識を必要と感じることが多いです。
そんなときに受験しておきたい勉強が「年金アドバイザー」です。
社労士試験の項目の中でも、年金は複雑で苦手意識を持っていた方も多いでしょう。
社労士試験とは異なり、実際の年金の計算をするので、苦手意識を持っていた方でも取り組む価値があります。
社労士試験の勉強をしたからといって、年金がどれだけ貰えるかの計算はなかなかできませんよね。
リアルではもっと複雑ですが、老齢基礎年金、老齢厚生年など、様々なケースでの年金計算の基本が身に付きます。
年金の計算を手で書いて覚えるすると、社労士試験で習った知識とリンクして理解が深まりますよ。
少しは年金の苦手意識がなくなるかもしれません。
年金アドバイザーとは?
「年金アドバイザー」とは、「銀行業務検定協会」が主催・実施する民間の資格試験です。
年金アドバイザーでは、
・法改正
・老齢基礎年金
・老齢厚生年金
・在職老齢年金・雇用保険の給付
・経過的な繰上げ支給の老齢厚生年金
・障害給付
・遺族給付
・企業年金
・年金と退職金の税金・医療保険
など年金の知識が網羅的に必要とされるだけでなく、実際に年金額も計算します。
そのため、実際の年金相談の業務にも直結して役立ちます。
試験の内容
年金アドバイザーは、難易度に応じて2級~4級に分かれています。
2級が最上位となっており、1級は存在しません。
社労士試験に合格した方であれば、3級以上からで十分です。
範囲は2級も3級もほとんど同じですが、3級はマークシート、2級は記述式です。
合格率と難易度
合格率は平均して3級が30%程度、2級が20%程度となっています。
ただし、受験した体感では合格率以上に3級と2級の難易度の差は大きいです。
3級は社労士試験を合格した方であれば、少し勉強すれば十分合格できます。
しかし、2級はしっかりと過去問で対策しないと合格できません。
2級の記述式では実際に計算するため難易度がぐんと高まります。
マークシートのように2択まで絞ることもできません。
例えば、年号が昭和・平成・令和にまたがる期間計算などは非常にややこしいです。
何度も対策して慣れておかないと絶対に解けません。
試験日
2級:年1回(3月実施)
3級:年2回(10月、3月実施)
試験の申込み期間は、試験日の約2か月前までとなっています。
2級は年に1回しかありません。
社労士試験合格後のまだ知識があるうちの3月に、レベルの高い2級を受けるといいでしょう。
むしろ、3級は社労士試験と比べて素直な問題の良問のため、社労士勉強中に年金を苦手とする方が受験するといいかもしれません。
私は年金を苦手としていたので、社労士勉強中に3級を受験しました。違う視点から問われる問題をやったことで、年金の理解が深まりました。
ただし、社労士勉強中には2級には手を出さないでください。
2級はかなりの対策が必要なので、その時間があるなら社労士の勉強をした方がいいです。
【まとめ】社労士合格後のおすすめ勉強
1.給与計算実務能力検定
2.年金アドバイザー
私の勉強履歴は次のとおりです。
R3.3月 年金アドバイザー3級
R3.8月 社労士試験
R3.10月 社労士試験合格
R3.11月 給与計算実務能力検定2級
R4.3月 年金アドバイザー2級
R4.11月 給与計算実務能力検定1級
これらも勉強や実務をどんどんこなして、社労士ライフを楽しんでください!
・給与計算実務能力検定
・年金アドバイザー