社労士試験に興味はあるものの、
「独学でも合格できるのだろうか」
「何から勉強すればよいのか分からない」
「働きながら勉強を続けられるだろうか」
と不安に感じている人も多いと思います。
私は令和2年11月9日に社会保険労務士試験の勉強を始め、令和3年8月22日の試験を受験しました。
勉強期間は約9か月です。予備校への通学や通信講座は利用せず、独学で勉強し、初めて受験した社労士試験に合格することができました。
現在は社会保険労務士として、中小企業の労務相談や就業規則の作成、助成金申請などの仕事に携わっています。
しかし、勉強期間中ずっと順調だったわけではありません。
模試では合格点に届かず、選択式の足切りに何度も引っかかりました。試験直前まで「本当に合格できるのだろうか」と不安を感じていました。
この記事では、当時にSNSに投稿していた記録をもとに、勉強開始から試験当日までの経過を振り返ります。
これから社労士試験の勉強を始める人にとって、一つの参考になれば幸いです。
私が社労士試験の勉強を始めたきっかけ
行政書士試験が終わった翌日から勉強を開始
私が社労士試験の勉強を始めたのは、令和2年11月9日です。
前日の11月8日に行政書士試験を受験し、その翌日から社労士試験の勉強を始めました。
行政書士試験が終わった勢いを止めず、そのまま社労士試験の勉強に入りました。
資格試験では、勉強方法を考えることも大切ですが、まず始めることが重要です。
特に社会人は、仕事や家庭の都合で勉強できない日もあります。開始を先延ばしにすると、それだけ勉強期間が短くなります。
通信講座や通学ではなく独学を選んだ
私は、社労士試験の勉強を独学で進めました。
予備校や通信講座を利用すれば、決められたカリキュラムに沿って勉強できます。講師の説明を受けられることにも、大きなメリットがあります。
一方で、私は通信教育や通学講座のスケジュールを待っていては遅いと考えました。
講座では、一般的に試験日から逆算して授業が組まれます。しかし、そのペースが自分にとって最適とは限りません。
私はできるだけ早く全科目を一通り終え、分からない部分や苦手な科目を早い段階で把握したいと考えました。
そのため、自分のペースで先へ進められる独学を選びました。
もちろん、独学がすべての人に向いているわけではありません。
自分で計画を立てるのが苦手な人や、分からないことを質問できる環境が必要な人は、通学講座や通信講座を利用する方法もあります。
大切なのは、独学か予備校かという形式ではなく、自分が継続できる方法を選ぶことだと思います。
最初の目標は年内にテキストと問題集を1周すること
勉強を始めたときに、最初の目標として決めたのが、年内にテキストと問題集を1周することでした。
11月9日に勉強を始めたため、年末まで2か月もありません。
社労士試験は、次のように非常に多くの科目があります。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労災保険法
- 雇用保険法
- 労働保険徴収法
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
これだけの範囲を2か月足らずで一通り終えるのは、簡単ではありません。
実際には計画どおりに進まない日もありました。それでも、年末に国民年金法と厚生年金保険法をまとめて勉強し、何とか年内にテキストと問題集の1周目を終えました。
当時のSNSにも、次のような内容を記録しています。
「これまで怠けて全然計画どおり進んでいなかったけど、昨日に国民年金、今日に厚生年金を無理やりやりきった。年内に終えてよかったです」
決して余裕を持って終えたわけではありません。
最後はかなり頑張って、何とか目標に間に合わせました。
1周目で完全に理解する必要はない
最初の1周では、すべてを理解したわけではありません。
特に年金科目は、制度が複雑で、テキストを読んでもなかなか頭に入りませんでした。
それでも、分からないところで立ち止まりすぎず、まずは最後まで進みました。
社労士試験の勉強を始めると、細かい要件や数字が次々に出てきます。
最初からすべてを覚えようとすると、なかなか先へ進めません。勉強が進まないため、途中で嫌になってしまう可能性もあります。
1周目の目的は、完全に理解することではなく、試験範囲の全体像を知ることです。
一度最後まで勉強すると、
「この科目は比較的理解しやすい」
「年金科目は時間がかかりそうだ」
「似たような給付が多い」
といったことが分かってきます。
その後、問題演習と復習を繰り返すことで、少しずつ知識がつながっていきます。
早く1周することで復習期間を確保できた
年内に1周目を終えたことにより、1月以降は過去問演習と復習に時間を使うことができました。
社労士試験では、テキストを一度読んだだけで合格できるほど知識は定着しません。
同じ内容を何度も繰り返す必要があります。
そのため、1周目に時間をかけすぎるよりも、早めに全体を終え、2周目、3周目に入るほうがよいと考えました。
通信講座や通学講座では、講義の進行に合わせて勉強することになります。
もちろん、決められたペースで着実に進められるのは大きなメリットです。
ただ、私の場合は講義の配信や授業のスケジュールを待つよりも、自分でどんどん先へ進む方法が合っていました。
2か月足らずで一通り終えたことで、早い段階から苦手科目の把握や過去問演習に取り組めたことは、合格につながった要因の一つだと思います。
社労士試験合格までの約9か月間の勉強記録
11月から12月|まずは全科目を1周する
勉強開始直後は、テキストを読みながら問題集を解きました。
基本的には、テキストで学習した範囲について、対応する問題を解いていく方法です。
この時期は、分からないことばかりでした。
特に国民年金法や厚生年金保険法では、被保険者の区分、保険料、老齢年金、障害年金、遺族年金など、多くの制度が出てきます。
似ている内容も多く、何度読んでも区別できない部分がありました。
それでも、最初から細部にこだわりすぎず、年内に全科目を終えることを優先しました。
結果として、12月31日までにテキストと問題集を一通り終えることができました。
これにより、年明けからは過去問中心の勉強へ移ることができました。
1月から3月|過去問を繰り返して基礎を固める
年明けからは、市販の問題集に加えて、「社労士過去問ランド」というウェブサイトも利用して、過去問を解き始めました。
当時の投稿では、約15年分の過去問が掲載され、法改正部分も反映されていることや、解説と根拠条文を確認できる点を評価しています。
また、正解・不正解が自動保存され、苦手な問題だけを抽出して解くこともできました。
スマートフォンから利用できたため、昼休みなどのスキマ時間にも問題を解きました。
学習した日のカレンダーが埋まり、正解率が上がっていくことも、勉強を続けるモチベーションになりました。
間違えた問題を繰り返す
過去問演習では、正解した問題よりも、間違えた問題を重視しました。
一度間違えた問題は、理解が不十分だったり、知識が曖昧だったりする可能性があります。
間違えた問題だけを繰り返し解くことで、苦手分野を重点的に復習しました。
また、問題を解くときは、正解肢だけでなく、ほかの選択肢がなぜ間違っているのかも確認しました。
社労士試験の択一式は、5つの選択肢から正解を選びます。
何となく正解を選べても、ほかの選択肢の誤りを説明できなければ、知識が十分に定着しているとはいえません。
FP3級と年金アドバイザー3級も受験
社労士試験の勉強中に、FP3級と年金アドバイザー3級も受験しました。
FP3級は、社会保険や年金、税金など、社労士試験と一部重なる内容があります。
年金アドバイザー3級は、社労士試験の年金科目の練習として受験しました。
年金アドバイザー3級の基本問題はある程度解けましたが、技能・応用問題には苦戦しました。
この経験から、用語や制度を覚えるだけでなく、実際の事例に当てはめる力が不足していることに気づきました。
資格試験をいくつも受けることが、すべての人に必要なわけではありません。
ただ、私にとっては、途中に別の試験を入れることで、勉強の進み具合を確認する機会になりました。
4月から5月|本試験形式で弱点が明らかになる
試験まで約4か月となった時期に、令和2年度の過去問を本試験と同じ形式で解きました。
結果は次のとおりでした。
選択式
- 労働基準法・労働安全衛生法:2点
- 労災保険法:4点
- 雇用保険法:4点
- 労働一般常識:1点
- 社会保険一般常識:4点
- 健康保険法:2点
- 厚生年金保険法:5点
- 国民年金法:3点
- 合計:25点
択一式
- 労働基準法・労働安全衛生法:7点
- 労災保険法:6点
- 雇用保険法:7点
- 労働一般常識・社会保険一般常識:10点
- 健康保険法:1点
- 厚生年金保険法:6点
- 国民年金法:4点
- 合計:41点
合格点には届かず、科目ごとの基準点もクリアできていませんでした。
特に驚いたのが、健康保険法の択一式が1点だったことです。
自分ではある程度勉強しているつもりでも、本試験形式で解くと、知識が十分に定着していないことが分かりました。
この結果を受け、健康保険法を最初から復習しました。
一度勉強した科目でも、改めてテキストを読むと、最初には気づかなかった内容が見えてきます。
社労士試験の勉強では、何度も繰り返すたびに理解が深まっていきました。
5月から6月|模試で厳しい現実を知る
5月には模試を自宅で受験しました。
1回目の結果は、次のとおりでした。
- 選択式:21点
- 択一式:35点
まだ合格圏には届いていません。
その後、2回目の模試を受験しました。
- 選択式:20点
- 択一式:40点
択一式は少し上がりましたが、選択式は下がりました。
科目別に見ると、選択式では健康保険法が1点、労働基準法・労働安全衛生法、雇用保険法、労働一般常識、社会保険一般常識がそれぞれ2点でした。
模試の点数がなかなか伸びず、SNSにも「モチベーション下がりぎみ」と書いています。
模試の結果が返ってきたときには、「平均点以下。勉強不足。これが現実か。逃避したい」とも投稿していました。
模試は悪い点数を取るために受ける
模試の点数が悪いと、落ち込みます。
しかし、今振り返ると、模試は合格できるかどうかを確認するだけのものではありません。
本番前に、自分の弱点を見つけるためのものです。
模試で間違えた問題は、その時点で発見できた弱点です。
本試験で初めて間違えるよりも、模試で間違えたほうがよいのです。
模試の成績が悪くても、その後の勉強で克服できれば問題ありません。
これから模試を受ける人には、判定や順位だけを見て落ち込むのではなく、どの科目のどの部分が弱いのかを確認してほしいと思います。
6月から7月|自分に合った勉強方法を見つける
模試や問題演習を続ける中で、知識が少ない初期には一問一答式で、知識が増えていくにつれて5肢択一式の問題のほうが集中しやすいことに気づきました。
一問一答式は、知識を細かく確認するには便利です。
しかし、私は単調に感じてしまい、長時間続けると集中力が落ちました。
一方、5肢択一式は、複数の選択肢を比較しながら考えるため、本試験に近い緊張感があります。
自分に合う勉強方法は、人によって異なります。
評判のよい教材や勉強法であっても、自分が集中できなければ続きません。
勉強を続けながら、自分が集中しやすい時間帯、問題形式、復習方法を見つけることが大切です。
苦手科目は朝に勉強した
私は、苦手科目を朝に勉強するようにしました。
夜は仕事の疲れがあり、集中力が落ちています。
苦手科目を夜に回すと、つい後回しにしてしまいます。
そこで、起床後の比較的頭がすっきりしている時間に、苦手な科目を勉強しました。
前日にお酒を飲まなければ、朝起きてすぐに勉強を始めることができました。
後述しますが、最終的には試験まで禁酒することにしました。
7月|模試の解き直しで点数が上がる
5月に受けた模試を、7月にもう一度解き直しました。
その結果は、次のとおりです。
- 選択式:21点から33点
- 択一式:35点から56点
一度解いた問題ではありますが、点数が大きく上がりました。
この結果により、少しだけ手応えを感じることができました。
模試は、一度受けて終わりではありません。
間違えた問題を確認し、しばらく時間を空けてから、もう一度解くことで、知識が定着しているかを確認できます。
同じ問題だから点数が上がって当然だと思うかもしれません。
しかし、解説を読んだ直後ではなく、一定期間が経過してから正解できるかどうかが重要です。
一度間違えた問題を確実に正解できるようにしていくことが、合格に近づく方法だと思います。
選択肢をグルーピングしてから問題文を読む
選択式対策では、選択肢を先にグルーピングしてから、問題文を読む方法を教えてもらいました。
選択式では、似た意味の言葉や、数字、人物名、制度名などが選択肢として並びます。
そこで、問題文を読む前に、選択肢を内容ごとに分類します。
例えば、
- 数字に関する選択肢
- 制度名に関する選択肢
- 人物や機関に関する選択肢
- 似た意味を持つ用語
といった形です。
先に選択肢の全体像を把握しておくことで、問題文の空欄に何が入りそうかを考えやすくなりました。
この方法を取り入れたことで、選択式が以前より解きやすくなりました。
選択式の足切りが最後まで不安だった
社労士試験で最も不安だったのは、選択式の足切りです。
択一式は知識量を増やし、過去問を繰り返すことで、ある程度点数を安定させられます。
一方、選択式は、知らない白書や統計、細かい用語が出題されることがあります。
一つの科目で基準点を下回る可能性があり、運の要素も感じていました。
7月には、選択式への不安から、新しい問題集を購入しました。
その問題集は約900ページありました。
試験まで時間がない中で、「10日間くらいで終わらせたい。そうでなければ間に合わない」と考えていました。
直前期になると、不安から新しい教材に手を出したくなります。
私も実際に新しい問題集を購入しました。
ただし、教材を増やしすぎると、どれも中途半端になるおそれがあります。
これから勉強する人には、基本的には手元のテキストと問題集を繰り返し、明確な目的がある場合に限って教材を追加することをおすすめします。
音読と録音でスキマ時間を活用した
試験直前期には、テキストを音読し、その音声をICレコーダーに録音しました。
朝の20分ほどでテキストを読み、出勤時の車の中で自分の音声を聞きました。
最初は、自分の声を聞くことが恥ずかしく、途中で詰まったり、声がこもっていたりしました。
それでも続けるうちに、勉強以外の効果も感じました。
朝から声を出すことで目が覚めます。また、話す練習にもなりました。
録音した音声は、通勤中だけでなく、散歩中にも聞きました。
机に向かえる時間には限りがあります。
しかし、通勤、散歩、家事などの時間に音声を聞けば、復習時間を増やすことができます。
耳で聞く勉強が合う人には、音読と録音は有効な方法だと思います。
また、自分で音読するためには、文章をきちんと読む必要があります。
目で流し読みするよりも、一つ一つの言葉を意識できる点もメリットでした。
試験まで禁酒した
勉強期間中、試験までお酒をやめることにしました。
最初は、勉強後に晩酌することもありました。
しかし、お酒を飲むと、睡眠の質や翌朝の目覚めに影響します。
勉強した内容の記憶にもよくないのではないかと考え、試験まで禁酒することにしました。
禁酒を始めたからといって、すぐに記憶力が上がった実感はありませんでした。
SNSにも「肝心の社労士勉強の記憶力アップは全く感じられない」と書いています。
それでも、朝は起きやすくなり、勉強を始めやすくなりました。
また、「試験まで禁酒する」という行動そのものが、試験に向けて生活を整えるきっかけになりました。
勉強時間を確保するために、試験までの期間だけでも生活習慣を見直すことは有効です。
私も今ではお酒を復活しています。
仕事や休日出勤と勉強を両立した
試験勉強中も仕事は続いていました。
勉強時間が削られるのは惜しいと感じましたが、仕事である以上、仕方がありません。
社会人が資格試験に挑戦する場合、勉強だけに集中できるわけではありません。
急な仕事、残業、家庭の用事、体調不良などにより、予定どおり勉強できない日があります。
そのたびに「計画が崩れた」と落ち込んでいては、勉強を続けられません。
大切なのは、計画どおりに進まない日があっても、完全にやめないことです。
私も、毎日長時間勉強できたわけではありません。
ほとんど勉強できない日もありました。
それでも、過去問を数問解く、テキストを少し読む、音声を聞くなど、できることを続けました。
散歩で気分転換した
勉強に疲れたときには、よく散歩をしていました。
海を見ながら歩き、夕焼けを眺めることもありました。
模試の結果が悪かった日にも、散歩に出かけました。
朝から勉強して集中力が切れたときには、「散歩という言い訳で勉強から逃避」と投稿したこともあります。
長時間勉強を続けても、集中力が落ちれば効率は下がります。
適度に体を動かし、気分を切り替えることも大切です。
散歩中に録音した音声を聞けば、気分転換をしながら勉強もできます。
完全に休む時間と、軽く復習する時間を使い分けることで、勉強を続けやすくなりました。
試験11日前からSNSをやめた
試験まで勉強できる日が残り11日となった時点で、SNS断ちをしました。
スマートフォンからSNSのアプリを削除し、試験が終わるまで見ないことにしました。
SNSは、少し見るつもりでも、いつの間にか長い時間が過ぎてしまいます。
また、ほかの受験生の勉強時間や模試の点数を見て、焦ることもあります。
直前期は、自分の勉強に集中することが重要です。
そのため、試験直前の限られた期間だけでも、SNSから距離を置くことにしました。
スマートフォンそのものを使わないことは難しくても、時間を使ってしまうアプリを一時的に削除する方法は有効です。
模試で合格点に届かなくても諦めなくてよい
私の最初の模試は、選択式21点、択一式35点でした。
2回目の模試でも、選択式20点、択一式40点です。
決して、最初から合格圏にいたわけではありません。
選択式では、複数の科目で基準点を下回っていました。
模試の結果を見るたびに、不安になりました。
それでも、間違えた問題を解き直し、苦手科目を復習し、勉強を続けました。
その結果、以前に受けた模試の解き直しでは、選択式33点、択一式56点まで点数が上がりました。
模試の点数が悪いと、「今年は無理かもしれない」と思ってしまいます。
しかし、模試は本試験ではありません。
試験日までに弱点を修正できればよいのです。
特に、試験まで1か月、2か月ある時期であれば、まだ点数は伸びます。
模試の結果が悪かったときは、合格可能性を考えるよりも、次の点を確認することが重要です。
- 知識不足で間違えたのか
- 問題文を読み間違えたのか
- 似た制度と混同したのか
- 数字や要件を正確に覚えていなかったのか
- 時間配分に問題があったのか
原因が分かれば、対策できます。
模試は、悪い点数を取って落ち込むためのものではなく、本番前に課題を見つけるためのものです。
独学合格に役立った7つの勉強法
私の経験を振り返ると、独学合格に役立ったのは次の7つです。
1.早い段階で全科目を1周する
最初から完璧に理解しようとせず、まずは試験範囲の全体像をつかみました。
11月9日に勉強を始め、年末までにテキストと問題集を一通り終えたことで、年明けから復習と問題演習に時間を使えました。
2.過去問を勉強の中心にする
社労士試験では、過去に問われた論点が形を変えて出題されます。
テキストを読むだけでなく、過去問を解きながら、どのように問われるのかを確認しました。
3.間違えた問題を繰り返す
正解した問題よりも、間違えた問題に時間を使いました。
苦手問題を抽出し、正解できるようになるまで繰り返しました。
4.模試を受けっぱなしにしない
模試の点数や判定だけを見るのではなく、間違えた原因を確認しました。
一定期間が経過した後に、同じ模試を解き直しました。
5.苦手科目を朝に勉強する
集中力が高い朝の時間に、苦手科目を優先しました。
夜に回すと後回しにしやすいため、最初に取り組むようにしました。
6.音読と録音でスキマ時間を活用する
テキストを音読して録音し、通勤中や散歩中に聞きました。
机に向かえない時間も復習に利用しました。
7.直前期は勉強に集中できる環境をつくる
試験まで禁酒し、最後の11日間はSNSのアプリを削除しました。
短期間だけでも、勉強を妨げるものから距離を置くことで、集中しやすい環境をつくりました。
社労士試験の独学で苦労したこと
年金科目がなかなか頭に入らなかった
社労士試験の勉強で特に苦労したのが、国民年金法と厚生年金保険法です。
似たような制度が多く、支給要件や計算方法も複雑です。
年金アドバイザー3級の勉強も含め、2か月以上年金に苦戦していました。
一度勉強しただけでは覚えられず、しばらく別の科目を勉強した後に戻ると、かなり忘れていました。
しかし、忘れることを前提に、何度も繰り返しました。
資格試験では、一度覚えたことを忘れるのは普通です。
忘れた自分を責めるのではなく、忘れるたびに復習することが大切です。
選択式の足切りが不安だった
選択式は、最後まで安定しませんでした。
模試では1点や2点の科目もありました。
白書や統計など、予想しにくい問題もあります。
択一式の点数が上がっても、選択式の一科目で足切りになる可能性があるため、不安は消えませんでした。
最終的には、重要事項を繰り返し、単語帳や選択式問題集も使いながら、少しでも知識を増やしました。
あとは、本番で知っている問題が出ることを願うしかありません。
勉強方法に迷うことがあった
一問一答式がよいのか、5肢択一式がよいのか、テキストを読むべきか、問題を解くべきか、直前期に新しい教材を買うべきか。
勉強中は何度も迷いました。
最初から最適な方法が分かっていたわけではありません。
実際に勉強しながら、自分に合う方法を探しました。
勉強法を調べ続けるよりも、まず試してみて、合わなければ修正するほうが早いと思います。
これから社労士試験の勉強を始める人に伝えたいこと
最初からすべてを理解しようとしなくてよい
社労士試験は範囲が広く、最初からすべてを理解するのは困難です。
特に年金や健康保険は、一度読んだだけでは理解できない部分があります。
分からないところがあっても、まずは最後まで進んでください。
後の科目を学ぶことで、前に学んだ内容が理解できることもあります。
教材を増やす前に、手元の教材を繰り返す
教材を買うと、勉強した気持ちになります。
しかし、教材を増やすだけでは合格できません。
一冊のテキストと問題集を繰り返し、自分の弱点をつぶしていくことが基本です。
新しい教材を追加する場合は、
「選択式対策を強化したい」
「白書・統計の情報が不足している」
など、目的を明確にすることが大切です。
自分に合う勉強方法を見つける
朝に勉強するのが合う人もいれば、夜に集中できる人もいます。
紙の問題集がよい人もいれば、スマートフォンの過去問サイトが使いやすい人もいます。
音声学習が合う人もいれば、書いて覚えるほうがよい人もいます。
他人の勉強方法を参考にしながら、自分が続けられる形に調整してください。
勉強できない日があっても完全にやめない
社会人は、毎日予定どおりに勉強できるわけではありません。
勉強時間が取れない日は、過去問を数問解くだけでもよいと思います。
大切なのは、勉強を完全にやめる日を長く続けないことです。
少しでも続けていれば、再び勉強量を増やしやすくなります。
模試の点数だけで合格を諦めない
模試で合格点に届かなくても、その時点で不合格が決まるわけではありません。
模試で見つかった弱点を、本試験までに修正すればよいのです。
私も模試では合格圏外でした。
それでも、復習を続け、最終的には本試験に合格できました。
直前期にも点数は伸びる
試験直前は、不安が大きくなります。
しかし、試験直前だからこそ、知識がつながることもあります。
一度勉強した内容を何度も復習していると、別々だった知識が関連づいて理解できるようになります。
最後まで諦めず、取れる問題を一つずつ増やしていくことが重要です。
まとめ|特別な才能より、最後まで続けることが大切
私は、令和2年11月9日に社労士試験の勉強を始め、令和3年8月22日の試験に合格しました。
勉強期間は約9か月です。
独学で勉強し、最初の2か月足らずでテキストと問題集を一通り終えました。
早めに全体を学習したことで、年明けから過去問演習や苦手科目の復習に時間を使うことができました。
ただし、勉強は決して順調ではありませんでした。
模試では合格点に届かず、選択式では何度も足切りに引っかかりました。
年金科目が頭に入らず、健康保険法の択一式で1点しか取れなかったこともあります。
それでも、
- 過去問を繰り返す
- 模試を解き直す
- 苦手科目を朝に勉強する
- 音読した内容を録音して聞く
- 試験まで禁酒する
- 直前期にSNSをやめる
といった工夫を続けました。
試験当日のInstagramには、次のように書いています。
「なんとか途中で脱落せずに今日の試験最後まで戦うことができました。それを誉めたい」
試験が終わった時点では、合格できたという確信よりも、最後まで受験できたことへの安堵のほうが大きかったのだと思います。
社労士試験は、範囲が広く、勉強期間も長くなります。
途中で成績が伸びず、不安になることもあります。
しかし、最初から合格圏にいなくても、模試の点数が悪くても、最後まで勉強を続ければ合格する可能性はあります。
これから勉強を始める人は、最初から完璧な計画をつくろうとせず、まずテキストを開いてみてください。
そして、できるだけ早く全科目を一通り終え、過去問と復習を繰り返してください。
特別な才能や記憶力よりも、自分に合う方法を見つけ、試験日まで勉強を続けることが大切だと思います。









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