ハラスメント防止コンサルタント認定試験に合格しました!

令和7年11月9日に、
第17回 ハラスメント防止コンサルタント認定試験を受験してきました。

そして、令和7年12月19日の合格発表。
結果は――無事、合格していました!

ハラスメント防止コンサルタント認定試験とは

この試験は、公益社団法人21世紀職業財団 が主催する認定試験です。

誰でも受験できる試験ではなく、一定の実務経験や資格を有する人事・労務分野の実務家を対象としています。

受験資格

以下のいずれかに該当する方が受験対象です。

  • 企業内での人事・労務管理経験が5年以上ある方
  • 社会保険労務士
  • 産業カウンセラー
  • メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種
  • 産業医
  • 第一種または第二種衛生管理者
  • 労働衛生コンサルタント
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • 第15回(2023年度)、第16回(2024年度)、第17回(2025年度)
     ハラスメント防止コンサルタント養成講座 受講修了者

試験科目と内容

試験科目は、主に次の4分野で構成されています。

1.ハラスメントの基本知識

ハラスメントの基礎、発生する背景などに加え、

  • セクシュアルハラスメント
  • 妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント
  • パワーハラスメント
  • キャンパスハラスメント
  • 就活ハラスメント
  • カスタマーハラスメント

といった各種ハラスメントの基礎知識、実態、法制化の動き、必要な対応について学びます。

2.カウンセリングとメンタルヘルス

カウンセリングの基本、相談担当者の役割と心得、ケース対応、行為者ヒアリングの方法、ハラスメントとメンタル不調の関係、職場のメンタルヘルス対策などが出題されます。

3.ハラスメントに関する労働法

労働法の基本的な知識、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、労働施策総合推進法、労働安全衛生法、労働契約法等のハラスメントに関連する法令の理解が求められます。

4.裁判例から学ぶハラスメント

ハラスメントに関する裁判例をもとに、具体的な事案と解決の考え方を学びます。

試験構成と合格条件

試験構成

  • 択一式問題:60問(90分)
  • 記述式問題:3問(60分)
  • 合計150分

合格条件

以下の1〜3をすべて満たす必要があります。
(配点:択一式60点、記述式40点、計100点)

1.択一式問題において、出題分野ごとの得点がすべて平均点を上回ること
2.記述式問題で20点以上(5割以上)を獲得すること
3.択一式と記述式の合計点が60点以上であること

※ 択一式・記述式それぞれに足切りがあります。

合格率と難易度

第17回(令和7年11月9日実施)

※ 私が受験した回です。

  • 実受験者数:539人
  • 合格者数:147人
  • 合格率:27.3%

社労士や産業カウンセラーなど、人事・労務の専門家が受験しても合格率は20%台。
難関試験と言ってよいと思います。

勉強方法

この試験は、過去問や試験結果の講評が公表されず、試験問題も回収されるため、とにかく情報が少ないのが特徴です。
正直、独学での対策はかなり難しいと感じました。

そのため、公式が実施する
「ハラスメント防止コンサルタント養成講座」 を受講しました。

養成講座の概要

  • 受講料:77,000円(税込)
  • パワーポイント形式のレジュメと動画視聴
  • カリキュラム総視聴時間:約13時間
  • 裁判例集などの公式テキスト(養成講座とは別売)

それなりの出費ですが、試験対策としては事実上必須だと感じました。

私の勉強方法

試験の約1か月前から勉強を開始し、

  • 動画を3回視聴
  • さらにレジュメを3回読み込み
  • 動画内で紹介された判例を公式テキストで確認

という形で進めました。

実際の試験内容(記憶ベース)

※ 来年も受験する可能性を想定し、試験直後に書き留めた内容です。

択一式

  • 4択
  • 60問中33問が「正しい(誤っている)選択肢の数」を問う問題

記述式

パワハラ相談事例をもとに、相談者・行為者へのヒアリング後の対応を問う内容でした。

  • 相談・調査・処分/措置における留意点(40字×3)
  • ハラスメントと判断した場合の事後対応5つ
  • 判断しなかった場合の事後対応2つ
  • 措置義務に加えた望ましい取組み
     (パワハラ、妊娠・育児介護ハラ 各120字)

※ 問題は回収されたため、あくまで記憶の範囲です。

感想

択一式は、養成講座の動画とレジュメをしっかり勉強すれば対応可能だと思います。
統計や調査結果も出題されるため、数字まで含めて覚えることが重要です。

一方で、記述式はとにかく時間が足りません。
最初は何も書けず、頭が真っ白になりました。

法令や措置義務を暗記するだけでは不十分で、
「実際にパワハラが起きたとき、どう動くか」という具体的な対応イメージがないと書けない試験だと感じました。

必死に書いたものの、全く手応えはなく、
それでも後から公式レジュメを見返すと「確かに載っている内容だったな」と思えるものでした。
1回目で合格できたのは、正直かなり運もあったと思います。

養成講座の77,000円は高額ですが、

  • ハラスメント対応の歴史
  • 労働施策総合推進法・男女雇用機会均等法・育児介護休業法などにまたがる内容
  • カウンセリング分野
  • 裁判例

などを横断的に学べた点は、大きな収穫でした。

今後は、この学びを活かし、

  • ハラスメント防止研修の実施
  • 就業規則・社内ルール等の整備
  • カスタマーハラスメントや就活ハラスメントなど新しい課題への対応

といった、企業のハラスメント防止体制づくりにしっかり取り組んでいきたいと思います。